人を知る

社員インタビュー

INTERVIEW

Interview04

職人技で時代の最先端を
作り出す

2018年入社

製造部

Q1

ライトケミカル工業への
入社の決め手はなんですか?

パン製造の現場から心機一転、化学業界へ

前職はパン工場で製造の仕事に就いていましたが、結婚を間近に控え、もっとワークライフバランスの取れる職業に就きたいと思い転職活動を始めました。当社を選んだ決め手は、転勤がなく、ずっと家族と一緒に暮らせるからです。また、化学業界なら食品よりも原料や製品の使用期限や消費期限が長く、生産予定が計画的に組まれるので、土日休みや長期休暇もしっかり取れて、ゆとりを持って仕事ができると考えました。

大学では応用生物科学を専攻していましたが、化学業界は全くの未経験。業務についてはぼんやりとイメージできる程度でした。ただパン作りでは、その日の天候やイースト菌の状態に合わせて水の量や温度調整をしていたので、感覚的なところが化学と共通します。きっとこれまでの経験や勘も活かせると考え、当社に入社しました。

Q2

現在の仕事内容を教えてください

五感を使って反応釜を
コントロールする
職人仕事

私の持ち場は、「試作釜」と呼ばれる、試作品を作るための反応釜です。原料を仕込んで釜の中に投入し、反応が始まったら温度を調節し、製品ができたらドラム缶などに充填。最後に反応釜を洗浄するまでが一連の流れです。原料は配合通りに投入しますが、化学反応によって温度変化が生じた際、指示書にある温度から外れると目的の製品にたどり着けないことがあります。そのため、釜の中の製品を目で見て製品の温度や粘度などを予測しながら、スチームで加熱したり冷却水を流す流量を微調整したりして、反応熱をコントロールしています。機械のオペレーションだけでなく、自分の感覚も総動員しながらの職人仕事。液体だった樹脂がどんどん粘度を帯びていき、固体に近づくにつれて温度管理もシビアになりますが、ここが腕の見せどころ。コントロールできるまでに1年かかりましたし、今でも力不足を感じることはありますが、難しい分やりがいも大きいです。

ある1日の流れ

8:30

出社
反応釜に原料を投入して撹拌し、反応を促します。私が担当している試作釜は2〜3人で作業にあたります。当社の安全スローガンである、「安全が基本」を常に念頭に置き、声を掛け合いながら手順に忠実に作業を進めていきます。

10:00

現場へ状況確認
反応工程がスタート。お客様が求める製品を作るためには温度管理がキーになります。スチームや冷却水で温度を微調整し、コントロールします。

12:00

お昼休憩
反応の様子をうかがいつつ、落ち着いたタイミングで昼食を取ります。

16:00

担当業務
できあがった製品をドラム缶に充填します。反応釜は使うたびに洗浄を行うので、最後に洗浄溶剤を投入しておきます。

17:30

退社
夜勤の担当者に引き継ぎを行ったら一日の業務が終了。家では掃除や買い物など、妊娠中の奥さんと一緒に家事もバリバリこなしています。

Q3

職場の雰囲気を教えてください

困っている人を
放っておけない、
あたたかい社風

新人の頃、製品が固まりすぎて反応釜の分解洗浄ができない状態に陥ったことがありました。私から先輩に声をかける勇気もなく、一人でどうしようかと悩んでいたら、それを見かねた先輩たちがあちこちからワラワラと集まってくれて(笑)、みんなで力を合わせて分解したことを覚えています。困っている人を放っておけないお人好しばかりですね。

生産技術係や倉庫係など他部署と連絡を取る機会もたくさんあります。みなさん気さくなので、苦手だった電話も平気になりました。特に生産技術係は、お客様と製造部の架け橋となってくれる人。生産方法についてお互いに意見を出し合い、お客様との調整を行なってくれます。ポジティブな雰囲気の中で、団結して一つのものを作り上げる楽しさを味わえる職場です。

Q4

特に印象に残っている仕事を教えてください

社会を支えるものづくりができている、という実感

試作段階の製品を担当しているので、製造現場にお客様が立ち会うこともあります。その際に「この製品は5G関連の技術に使いますよ」というお話を聞いた時は感慨深かったですね。自分が作ったものが時代の最先端を走る製品に使われていると分かり、社会に貢献できていることを実感できました。また、「反応がうまくいったおかげで良品ができました」とお声がけいただいたくことも。やはりお客様から直接いただく感謝の言葉が、一番のモチベーションです。

お客様から求めるスペックの製品を作り上げる工程は、年々複雑化しています。反応釜の付帯設備など、扱う装置も増えているので、日々勉強して常に時代の最先端を捉え、これからもお客様に喜んでいただける製品を作り続けたいですね。

Q5

今後はどのようなことに挑戦したいですか?

育児休暇を取得予定。
仕事も家庭も大切にしたい

安全に作業を進めることがまずは一番大切。チームワークの良さを活かして声をかけあい、みんなで事故のない現場を維持していきたいです。

また、近々子どもが産まれるので、1ヶ月ほど育児休暇を取得しようと考えています。正直なところ生産スケジュールはタイトで逆に人手が欲しいくらいなのですが、直属の上司に相談したところ、取得できるようにスケジュール調整に動いてくれました。私の他にも育休を取得する男性社員は多くて、この半年で7、8人います。忙しい中でも気兼ねなく休暇を申請できる風土があり、恵まれていると感じますね。復帰後も、「子どもが小さいうちは早く帰してあげよう」と周りの社員が気を配ってくれる、本当にあたたかい職場です。ワークライフバランスを大切にしながら長く働きたいと思います。